(2017.5.31 更新)
タイトルの通り、最近話題になった面白い本ベスト5を紹介する。
大前提として、
吾が輩が実際に読んで面白いと思った作品のみを紹介。
気に入った本が見つかれば、ぜひ町の書店へ行ってみてくれ。 書店を存続させよう。
5、火花/又吉直樹
売れない芸人・徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人・神谷と電撃的な出会いを果たす。徳永は神谷の弟子になることを志願すると、「俺の伝記を書く」という条件で受け入れられた。奇想の天才でありながら、人間味に溢れる神谷に徳永は惹かれていき、神谷もまた徳永に心を開き、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。
お笑い芸人ピースの又吉が書いたことで一躍有名に。売れない芸人の人生を描いたエンタメ作品になっている。
タイトルの火花は芸人そのものを表現しているのかもしれない。
又吉らしいお笑い哲学がいくつも出てきて、最後はちょっぴり感動しちまったよ…。
4、死んでいない者/滝口悠生
ひ孫までいる、大往生を遂げた男の通夜に集まった30人余りの親戚一同。故人の兄弟、息子・娘それぞれの家族、故人の幼馴染み。死者を悼むという同じ目的の場に会しながら、それぞれが共有し得ない日常と価値観を内包する様を、非日常という舞台で紡ぎ出し、滝口氏らしいリズムのある文体で描いた作品だ。
葬儀に集まる死んでいない者たち(親戚一同)の物語。子供からお年寄りまで幅広い人物が登場する。
会話文に「」が全く使われていなく、地の文のような形で表記されている。最初読んだとき何でだろ?って思ったが、独特なリズムになっているんだと理解。
既成概念にとらわれない一風変わった小説だ。
3、流/東山彰良
青春は、謎と輝きに満ちている―― 台湾生まれ、日本育ち。「このミス!」出身の異才が、初めて自らの血を解き放つ! 何者でもなかった。ゆえに自由だった――。1975年、偉大なる総統の死の翌月、愛すべき祖父は殺された。無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。謎と輝きに満ちた青春が迸る。超弩級の才能が紡ぐ、友情と恋、復讐と死、一家の歴史、人生、命の物語。
台湾を舞台にした青春ミステリー。読後の幸福感がたまらない。
2、サラバ!(上・下)/西加奈子
今を時めく「西加奈子氏」の作品であり、第152回直木賞受賞作品。
著者初の「長編小説」として、主人公「歩(あゆむ)」の半生を描いている。作品の舞台のイラン、大阪、エジプトは著者が実際に歩んできた場所でもある。
家族の紐帯とは?友情とは?そして常に一歩引いた第三者的傍観者であろうとする「現代日本人」へ強烈に問いかけてくるスケールの大きな作品に仕上がった。
上下巻で長編であるが、読者を飽きさせない作品になっている。次のページに行くのが楽しみで、心を豊かにしてくれた。
ちなみに、ピースの又吉はこの作品を見てから本格的に火花を書いたそうだ。
人に良い影響を与える、この本には内なるパワーが秘められているのかもしれない…。
1、コンビニ人間/村田沙耶香
ヒロイン古倉恵子は三十半ばだが、正規の就職をせずに大学時代に始めたコンビニのアルバイトを続けており、恋愛経験も皆無であった。子供の頃から普通ではないと思われていた古倉は、周囲の人たちの真似をしたり妹の助言に従ったりすることによって常人を何とか演じ続けてきたが、加齢によりそのような生き方も限界に達しつつあった。
大卒にもかかわらず、コンビニのバイトを18年続けている独身女性の話し。
コンビニで働いているときだけ普通の人間になれる不思議な主人公。私生活になると一気に変人になり、世間から冷たくあしらわれる。
彼女の考えは本当に世間とズレてるのか?
とにかく、めちゃくちゃ面白いので読んでみる価値あり。
以上、最近話題になった本、ベスト5を紹介しました!
読んでみたい作品があればぜひ、書店へ探しに行ってみてください。
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